【ラ・ファエル】 「ひっかがみきょー♪ どうしたの? こんな時間に」

【李陵】 「ああ、ラ・ファエル。ちょっと、聖下のご様子を見てから、休もうかと思いまして」

【ラ・ファエル】 「過保護だよねぇ、氷鏡卿って。もう少し聖下を信用して、遠くから見守っていてあげたら?」

【李陵】 「そうしているつもりですよ? ですが、見守るにしても、遠すぎては仕方ないでしょう?」

【ラ・ファエル】 「でもさぁ、聖下にもひとりでいたい時はあるしぃ」

【李陵】 「…………」

【ラ・ファエル】 「……なぁに?」

【李陵】 「どうして、扉を塞いでいるんです?」

【ラ・ファエル】 「えっと……聖下も男の子だから、見られたくない瞬間ってあるかなーっと」

【李陵】 「……それは」

【ラ・ファエル】 「…………」

【李陵】 「例えば、外から帰って来たばかりの私服姿であったり?」

【ラ・ファエル】 「……あ、ちょ、その笑顔はイヤン」

【李陵】 「ラ・ファエル。……ちょっと、ツラ貸して頂けますか?