【ラ・ファエル】 「こうして立ってると、戦隊モノっぽくない?」
【李陵】 「何ですか、戦隊ものって」
【ファウスト】 「ロルヴェリア戦隊ですね。鏡団の、もうひとつの顔ですよ、氷鏡卿」
【李陵】 「はぁ?」
【ラ・ファエル】 「コンビニに屯している奴らと戦うんだね!」
【ファウスト】 「あはははは。ラー、世界観を無視してはいけませんよ」
【李陵】 「馬鹿な事を言っていないで、二人とも仕事をして下さい」
【ラ・ファエル】 「ラーは、何色かにゃー」
【ファウスト】 「氷鏡卿は、ブルーですかね」
【ラ・ファエル】 「ファウストちゃんは、バイオレット?」
【ファウスト】 「何だか新しいですねぇ」
【李陵】 「まったく……ついていけませんね」
【ラ・ファエル】 「レッドは? 主人公のレッド!」
【ファウスト】 「そうですねぇ。いっそ、ラーがしてみては如何で……」
【李陵】 「レッドは聖下に決まっているでしょう。他に誰がいるんです」
【ラ・ファエル】【ファウスト】 「は?」
【李陵】 「ああ、九龍でも問題はありませんよ? あの子のカリスマ性は、正にリーダーのものですから」
【ラ・ファエル】【ファウスト】 「…………」
【李陵】 「ですが、あの子はもう少しこう……ブラックとか、レッドを陰ながら支えるような、そんな役が似合います」
【ファウスト】 「……(詳しいな)」
【李陵】 「ラーは、カレー好きのイエローにでもしておきなさい」
【ラ・ファエル】 「……(しかも、古いネタまで出して来たよ)」
【李陵】 「レッドとブラックは、二人で数々の試練を乗り越えて行くんです。私はそれを傍らで見守り、力となり……」
【ラ・ファエル】【ファウスト】 (しまった、語り始めた)
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